【障がい者雇用と一般就職なにが違う?】障がい者雇用の基本

求職者の障がい者雇用

私が障がい者雇用の就職活動のお手伝いをするときに、障害者雇用とは何か、一般就労となにが違うのかを一番最初に説明します。今は様々な働き方が存在しますが、どんな働き方があるのか知らないと検討はできないですよね。
なので本日は、障がい者雇用の基本についてお伝えしていきます!!

今回の記事の概要

・一般雇用は誰でも応募ができる、障がい者雇用は障がい者手帳がないと応募ができない。
・週20時間以上働かないと障がい者雇用として認められない。
・障がい者雇用の最大のメリットは合理的配慮があること。
・障害を明かして働くことをオープン、隠して働くことをクローズと言いともにメリットがある。



障がい者雇用とは

障がい者雇用という制度は、企業や自治体などで雇用をする際に、障がいがあるために面接等で不利にならないように出来た仕組みです。

苦手な業務などを配慮してもらえるため、継続して働くために有効な制度です。

障がい者雇用での働き方を活用するためには下記のような条件が必要です。

求人が障がい者求人であること

ハローワークなどの職業紹介事業所で障がい者求人に応募することが基本です。
ハローワークの求人であれば検索の際に「障がいのある方のための求人」にチェックをつけてから
条件を入れると検索ができます。

求人票の下記の場所に印があれば障がい者求人となります。

障がい者専用転職エージェントもあり、転職エージェントはすべての求人が障がい者の求人なので検索もしやすいですね!

対象者

障がい者雇用の対象者は身体障害者手帳、療育手帳(愛の手帳)、精神福祉手帳を取得されている方に限定されています。

もちろん障がい者手帳を持っていても一般の求人への応募は可能です!
後程ご説明します!

勤務時間

勤務時間にも決まりがあり、障がい者雇用として認められるためには週20時間以上の働き方をする必要があり、そのため基本的に障がい者求人で掲載されているものは週20時間以上の勤務ができることが最低条件となっています。

これは会社側の【法定雇用率】というものが関わってくるのですが
特に覚える必要はないので1週間に20時間は最低働く必要があることを覚えておけばOKです!

法定雇用率について詳しく知りたい方はこちら↓

障がい者雇用には上記のような条件があります。
障がい者雇用と一般求人との大きな違いをもう少しまとめていきます。

一般の雇用と障がい者雇用の3つの違い

1.障害者手帳がないと応募が出来ない。
2.仕事の環境などについて職場での合理的配慮をしてもらえる。
3支援機関のサポートが受けられる。

障がい者手帳がないと応募ができない

先ほども挙げましたが、障がい者手帳がないと応募ができません。
病院で診断を受けている、難病などで悩まれているといった方でも、障がい者手帳がないと応募ができません。

そのためどんなに配慮が必要であろうと手帳がない方は一般の求人に応募せざるを得ないというのが現状の制度です。

仕事の環境などについて職場での合理的配慮をしてもらえる

会社側は社員から要望があった場合、障がいに対しての配慮事項については会社の可能な範囲で合理的な配慮をする必要があるという努力義務が付けられています!

合理的配慮とは何かというと社会的障壁を取り除くために必要なサポートのことです

具体的な例を出すと、これまでの経験の中で一番多い配慮は通院です。

例えばAさんが就職をしたときに
障害の特性上、週に1回病院への受診のために早退が必要だとします。
それを会社に伝えた際に会社は可能な範囲で承諾する必要があるという事です!

ただし、会社側が不利益や負担が大きい場合は対応が出来ない事もあります!!

先程のAさんのケースで言えば早退されると人手が足りない日に受診をするなどが挙げられます。
そういった場合は会社と相談をして受診日時を変えるなどの検討して、基本的にお互いに納得ができるように話し合いを決めることになります!

合理的配慮については企業の受け入れ範囲はさまざまで、これまで了承していただいたケースだと
・働きはじめは不安だから短時間から始めたい
・休憩は車で一人でゆっくりしたい
・イヤホンを付けて仕事をしたい

といったものが挙げられます。

私が一番印象に残っているのは
周りの視線が気になるということで、作業スペースの周りをパーテーションで区切ったスペースを作ってもらったことです。

会社と相談をしてその配慮ができるということであれば受け入れてもらえますので、自分の苦手なことはまず相談してみると状況は変わるかもしれないですね!!

支援機関のサポートがつけられる。

就労移行支援事業所など、障がいをお持ちの方向けの就職をサポートしてくれるサービスがあります。
このサービスでは就職活動~職場の定着支援までサポートや配慮の交渉企業としてくれるため
就職活動をスムーズかつ有利に進めることが出来ます。
こうしたサービスは無料で受けることができるので検討してみると良いでしょう。
就労移行支援事業所について詳しくはこちら↓

障がい者雇用の働き方の選択

障がい者手帳をお持ちの方は2種類の働き方を選ぶことができます
それがオープンとクローズという働き方です!

オープンとクローズの違い

オープンとは:障がいがあることを会社に明かして障がい者求人もしくは一般の求人で働くこと
クローズとは:障がいがあることを会社に隠した状態で一般の求人で働くこと

障がい者手帳を持っていても一般の求人に応募することは可能であるため、障がいについて明かすか隠すか働き方を選ぶことが出来ます。

ですが、オープン、クローズともにメリットとデメリットがありますのでご紹介します!

オープンのメリット、デメリット

オープンであるメリットは、配慮をしてもらえることです。的確な配慮があることで長く働くことが出来る可能性が高まります。
デメリットとしては一般求人と比べると求人数が少ない、最低賃金の求人が多いことです。
選択肢が少ないため希望の職種に付けないこともあります。

ただしデメリットは転職エージェントや支援機関を活用することで解決することもあります

クローズのメリットデメリット

クローズであるメリットとしては求人数が格段に増えるため希望職種が掲載されている確率が上がります。
デメリットとして障害があることを隠していることのストレスや仕事に対して配慮がないことは大きいです。

働き方はオープン、クローズどちらがいいのか

それでは最後にオープン・クローズはどんな人にお勧めするのかをまとめていきます。

オープンでの働き方がおすすめな人

・障がいに対して配慮をしてもらいながらストレスを少なく働きたい方
・支援機関にもサポートしてもらいながら働きたい方
・長く安定して働きたい方
など

クローズでの働き方がおすすめな人

・配慮より給料を優先して働きたい方
・障がいを周りに知られたくない方
など

一人ひとり生活状況が違うためひとくくりにどちらがいいか断言することはできませんが、
私はオープンでの働き方をおすすめしています。
理由は配慮がないことでのストレスによって長く働くことが出来ず転職を繰り返すよりストレスが軽減された状態で働き続けるほうが安定していると考えます。

自分がどういう環境や条件で働きたいのかを考えて決めていきましょう!!

まとめ

本日は「障がい者雇用とは」何かの解説していきました。

記事のまとめ

・障がいをお持ちの方でも働きやすい環境を目指すための働き方が障がい者雇用
・障がい者雇用の一番のメリットは障がいに対しての配慮があること
・デメリットは転職エージェントや支援機関を活用することで解決ができる
・障がいを明かさないクローズより、障がいを明かすオープンの働き方がおすすめ


いろんな企業と関わっていると法定雇用率を気にしてる企業もありますが、障がいのある方に戦力になってほしいと考えている企業も多いです。自分に合った働き方を考えていきましょう!
またどんな働き方があっているのかわからない方はお問合せやTwitterなどから連絡をいただけば
ご相談に乗らせていただきます。

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