皆さん就労選択支援事業という制度を聞いたことがあるでしょうか。
聞き馴染みのない方もいるかと思いますが、
障害者雇用又はB型やA型事業所の利用に関わる方全てに関係してくる重要な新制度です。
結論からいうと
「初めてB型事業所・A型事業所を利用する時には、ほとんどの方が利用しなくてはならない」
どういうことなのか
しっかり概要だけでもしっかり身につけていきましょう。
就労選択支援とは?制度の概要
就労選択支援は
「障害がある方の就職の選択肢を増やして欲しい」と厚生労働省が考え、
2025年度からスタートしたばかりの新しい就職支援サービスです。
就労選択支援を簡単にまとめると一定期間、事業所に通所をして作業スキルや希望をなど見ていきながら進路の選択肢を提案してもらえる制度です。
B型を利用したい方は2025年10月からスタートしていて
A型を利用したい方は2027年4月からスタート予定です。
これだけではわかりにくいので
目的、対象者、運営事業所、作業内容、利用期間の5つの項目で解説をしていきます。
就労選択支援の目的
この制度を一言でいうと
「適職を見つけるために選択肢を出すことが目的」です。
就職活動をする際に「自分にはどんな仕事が合うのか」、「どんな環境が合うのか」不安に感じたことはありませんか?
そんな時に「就職希望」と「実際のスキル」を調べた上でアドバイスをもらうことで
就職先の選択がしやすく出来るための制度になっています。
また福祉サービスを検討している方も最初からサービスを利用するのではなく、
就労選択支援を活用して、「サービスが必要なのか」「何が課題でサービスを利用するのか」を見極めることがほぼ必須になります。
この制度を「利用しないといけない方」と「利用してもいい方」と
この制度を利用が「利用しないといけない方」と「利用してもいい方」がいますので両方を確認していきましょう。
利用しないといけない方
- 福祉サービス(A型、B型)を利用したい方
- 特別支援学校に在学して就職、福祉サービスの利用を考えている方
利用してもいい方
- 就職活動中の方
- 現在福祉サービスを利用していて就職を目指している方
利用にかかる料金
利用料は原則無料です。
しかし、世帯収入によって利用料がかかる可能性もあります。

運営している事業所の種類
就労選択支援事業を運営をしている事業所の多くは
- 就労移行支援事業所
- 障がい者就業・生活支援センター
- 就労継続支援事業所
などを運営する法人です。
そのため障がい者雇用に関しての知識は一定程度あるを思っていいです。
利用期間
大体1ヶ月~2ヶ月間利用することになります。
国が出している利用中の流れとしては、下記のような流れです。

始まったばかりの制度と言うこともあり、
今後利用期間は見直しや地域に合わせて変更されることもありますので、
自治体に確認してください。
利用内容
各事業所によって異なります。
ただし多く事業所では、下記のようなポイントで内容を考えています。
- 利用者の希望職種や職場の聞き取り
- 様々な作業を実際にして適性作業を探す
- 環境の変化の対応力の確認
など
利用前に「どんなことをするのか」を事業所の事前見学確認してから検討をしましょう。
就労選択支援の概要のまとめ
ここまでを簡単にまとめると
目的:就職活動や進路を選択するためのアドバイスをすること
対象者:福祉サービスを利用検討している方や適性がまだわかっていない方
利用料:原則無料だけど、前年度の世帯収入で異なる。
運営事業所:多くは就労系の事業所
作業内容:どんな進路が合うのかを見極める内容
利用期間:大体1~2ヶ月
この「就労選択支援」は昨年から開始していますが、それまでは「暫定アセスメント」という別の制度がありました。
次の章ではこの2つの制度の違いを見ていきましょう。
今までとの違い(暫定アセスメントと就労選択支援)
これまでは「暫定アセスメント」という別の制度がありました。
福祉サービスを利用する際、
お試し期間として1~2ヶ月程度利用してから正式利用という試用期間のような制度で
この暫定アセスメントは、今回の就労選択支援が開始したことで縮小傾向にあります。
これまでの「暫定アセスメント」と「就労選択支援」の違いを3つのポイントで見ていきましょう。

目的
暫定アセスメント
福祉サービスが合うかどうかを見極めるために行われていました。
就労選択支援
就労選択支援では、もっと広い視点で仕事や就職などを全体的に見極める期間として活用されていきます。
就職するならどんな職場があうか
福祉サービスも検討するのか
福祉サービスどこの事業所がいいのか
など
対象者
暫定アセスメント
暫定アセスメントは、福祉サービス(A型やB型など)を利用する方のみが対象です。
就労選択支援
就労選択支援は、対象者の範囲が広がり「就職を希望している方」から「福祉サービスを検討しているすべての方」が対象になります。
利用のタイミング
暫定アセスメント
福祉サービスが合うかどうかだったので、利用開始してからお試し期間が始まります。
就労選択支援
始まる前に進路の見極めをしてから、福祉サービスを使うかどうかを決める流れです。
「暫定アセスメント」と「就労選択支援」の違いのまとめ
これまでは、利用してから見極め期間があった所が
これからは見極めをしてから利用をするのかを決められるようになります。
そのため、早く利用したい方にとっては時間がかかるという点で大きな変更になりました。
ここまで、就労選択支援がどんなサービスなのかを確認しました。次からは、利用をするならどうしたらいいのかを見ていきましょう。
利用から就職の流れ
就労選択支援の利用から就職までの流れを
①利用するまでの流れ
②利用してからの流れ
③利用した後の流れ
の3つのフェーズで確認してみましょう。
利用までの流れ(地域によって違いがある)
1.地域の相談支援機関又は役所へ相談をする
⇓
2.相談支援事業所を決めて契約をする
⇓
3.就労選択支援事業所を探す
⇓
4.役所へ利用手続きをする
⇓
5.利用開始する

利用中の流れ(国が出している大まかな流れ)
1.2週間程度の通所をする
⇓
2.その後、関係者を集めて就労支援会議を実施
⇓
3.福祉サービスか就労なのか方向性を決める

利用後の流れ
就職の場合
1.就職活動を支援機関を使うか一人で進めるか決める
⇓
2.ハローワークなどを活用しながら、就労選択支援事業で出た結果を踏まえて就職活動をする。

福祉サービスの利用の場合
1.就労選択支援で出た結果を踏まえて、どんな事業所がいいのかを決める
⇓
2.選択支援事業所と相談員と協力をして事業所の選定をしていく。
流れに関しては、一例として参考程度にお考えください。
就労選択支援を使わずに福祉サービスを利用する方法
基本的には、お住まいの地域の状況によって変わりますが
どんな状況だったら就労選択支援を使わない可能性があるのか見ていきましょう。
1.地域に就労選択支援をしている事業所がない
2.今まで福祉サービスを利用していた方
3.一般就労の経験がある方
地域に就労選択支援をしている事業所がない
地域の規模によっては、就労選択支援をしている事業所がないこともあります。
このような場合には、これまで同様一旦暫定アセスメントなどを利用して見極めを行います。
今まで福祉サービスを利用していた方
例えば現在A型を利用している方が、他のA型やB型へ移る時には必須で使う必要はありません。
ただし、A型から就職をしたいときに適性を考えるために、
希望すれば就労選択支援を利用出来ます。
一般就労の経験がある方
一般企業で働いた経験がある方は福祉サービスを利用する時には
すでに、働いた経験の中で課題などの一定の判断材料があるとみなされます。
そのため本人が希望しない場合は、就労選択支援をしなくてもいいです。
まとめ:自分に合った働き方を見つける第一歩
「就労選択支援」という言葉だけを聞くと難しく感じますが、一言でいえば「納得感のある進路選びのためのカウンセリング&体験期間」です。
最後に、今回お伝えした重要なポイントを振り返りましょう。
- B型事業所の利用希望者は、原則「就労選択支援」のステップが必須になります
(A型は2027年4月〜)。 - 良くも悪くも福祉サービスを使う前に、まずは「自分に何ができるか」「何が課題か」を整理する時間が出来る
- 福祉サービスだけでなく、
一般就労や障がい者雇用への道も一緒に考えてもらえるチャンスです。
「時間がかかるようになる」という側面もありますが、その分、自分にピッタリの環境で長く働き続けるための強力な味方になってくれるメリットとデメリットのある制度ですが、
利用しなくてはいけない場面はあるので、自分の見方につける使い方を検討してみてはいかがでしょうか。
これから利用を考えている方は、まずはお住まいの地域の役所や相談支援事業所に「就労選択支援について知りたい」と相談してみてくださいね


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