【就労継続支援事業所A型】とは?概要から利用までの流れ徹底解説!

求職者の障がい者雇用

生活をするためには仕事をしてお金を稼ぐ必要があります。
しかし障がいがあると就職をすることに不安がありなかなか踏み出せないという方もいます。
そんな方のために一般就労の一歩手前に就労継続支援事業所A型というものがあります!

今回はこのA型事業所についてまとめていきます!

記事の概要

・A型事業所とは
・A型事業所を利用するための手続き
・事業所見学の時に見るポイント

 それでは行きましょう!



就労継続支援事業所A型とは

A型事業所とは18歳から65歳まで障がいや難病のある方が、雇用契約を結び支援者が周りにいる環境で働く事が出来る福祉サービスです。
雇用契約を結ぶ為、通常の雇用と同様に有給休暇の取得や働く時間によっては 社会保険などの加入も出来ます!一般就労と比べると働く時間が短く、時給も最低賃金が基本である事業が多いですが、仕事内容はデータ入力などのPC系や部品の組み立てなどの軽作業系、レストランやパン屋等の飲食系など多種多様です。

大まかにはお給料をもらいながら一般就職の訓練をしているようなイメージです!

障がいや病気に関しては配慮をした上で働くことが出来るため、いきなり一般就労をする事が不安という方や生活リズムを整えながら給料が欲しいと考えている方にちょうど良いサービスですね。

ここまで聞いているとメリットが多く感じますが、デメリットも併せて説明していきましょう!!

A型を利用するメリットとデメリット

メリット

メリットについて

☆実際に給料をもらいながら仕事をして、一般就職に近い形でお仕事が出来る為、一般就職をイメージしながら仕事をすることが可能です!そのため仕事にブランクがある方は仕事への感覚を取り戻す事も出来ます
事業所によっては「施設外就労」と言って一般企業の仕事を請け負って企業に行って仕事をする仕組みがある為より就職に近い形で働けます!

最低賃金は保証されているので生活に見通しを持って生活のリズムを整えながら生活をする事が出来ます!

☆一般の就労と違うのは働いている方をサポートする支援者の方が付いている事です!
そのため仕事に関してはもちろんビジネスマナーや生活リズムに関してのアドバイスなどももらえます。

デメリット

デメリットについて

★福祉サービスの位置づけにはなっているものの納期や正確性、出勤率は一般企業と同じように求められます。プログラミング等のスキルが必要な職種などもあり、実際に入ってみたら思っていたのと違うと言われる方もいます。このようなことが内容に見学や体験をするようにしましょう。

★メリットでも記載しましたが常駐職員や配慮が手厚いです。
そのため居心地が良くなってしまいステップアップに踏み切れないケースもあります。
また就職活動へのサポート体制が整っていない事業所も多いため就職活動に時間が割けないケースもあります。

★A型で働かれている方のほとんどが何かしらのご病気や障がいをお持ちの方のためなかなか馴染めずに苦労をされる方もいらっしゃいます。

では実際どんな方におすすめなのかというと・・・

A型事業所がおすすめの方

・就労移行支援事業所等を使ったが上手く就職が出来なかった方
・お給料をもらいながら仕事の環境に慣れていきたい方
・一般就労は考えていないがそこそこのお給料が欲しい方

上記のような希望がある方に向いています。
ただ自身の環境によっても違うため利用する前にしっかり周りに相談をしてから検討しましょう!

A型事業所の利用までの流れ

ここからは実際に利用をするにはどうしたらいいのか基本的な流れをお伝えします!
利用までの流れは大きく7ステップ!!

では詳細をまとめていきます!

HWの求人を見る

A型事業所はHWの障がい者求人に掲載されています。通常の求人と同じように職種や仕事内容が記載されています。目印は職種の欄に【就労支援A型事業所】と書かれています!

事業所へ連絡し見学、体験を行う。

直接事業所へ連絡をして見学、体験を依頼します。ほとんどの事業所で見学や体験が出来るため実際に見て体験したうえで選択してください。直接の連絡が緊張する方や不安がある方はご家族でも問題ないです!

面接を行う。

一般企業と同じように面接をします。体験までして問題がなければ採用か不採用を決めるようなものではなく、体験の様子や困った事がなかったか等を聞く面談のようなイメージです。

お住まい自治体の役所へ申請を出す。

お住まいの役所の障がい者福祉課で申請を行います。聞き取り調査を行い今までの成育歴や障害についての質問をされます。自治体によって聞かれる内容などは若干異なります。

計画相談を依頼する。

利用するためにはどんな利用の方法でどんな事を目標とするのかをまとめた福祉サービスの利用計画書という書類が必要となります。その書類を作るのが計画相談員です!
計画書作成のために面談などが必要となります!相談員はA型事業所で紹介をしてもらえますので繋がりがない方には相談してみましょう!

受給者証の発行

相談員が立てた計画書は本人のサインをもらった後役所へ提出されます。その後は役場から「受給者証」というものが発行され、郵便にてご本人宛に届く事になっています。受給者証が本人に届きましたら利用予定の事業所へご連絡をしてください。

利用開始

事業所と初日の日程の調整をしたのち利用開始となります。


以上が事例的な流れとなります。
大体一連の流れで1カ月ほどかかる事が多いです。
役所や支援機関と電話や連絡調整する事が多いので苦手な方はご家族や近くの頼れる方に相談する事をお勧めします!

A型事業所見学、体験時のポイント

多くあるA型の中から何を基準に選べば分かり難いと思います。いくつかポイントをご紹介しますので見学や体験の際に参考にしてみてください。

仕事内容

まずは自分に出来そうかを見てください。単純な作業で何カ月もやっているとストレスが溜まってしまうこともあります。この作業を長くする事を考えながら体験をしてみてください。

働く時間、休日

働きたいと思った時自分に合った働き方が出来ることもポイントだと思います。利用時間はある程度決まっていますが、自分の希望を相談してみる事もポイントです。

支援者の様子

私が経験した中では「支援者さんが合わない為辞めたい」とご相談いただく事が多いです。体験時にいろんな支援者さんの話し方等をみて自分に合うかよく見てみてください。ただし体験だけではわからない事もあること、全員が自分に合うということは無いのでそのことを踏まえて検討してみましょう

 



まとめ

A型事業所のまとめ

・A型事業所は一般就労に近い形で就職の訓練ができる事業所
・メリット:仕事のイメージが出来る、サポートがある、最低賃金の保証がある
・デメリット:転職意欲がなくなる、ステップアップが難しい、人間関係に苦労する
・見学、体験時はよく見て自分に合うか検証することが大切である

今回は就労移行支援事業所についてご紹介しました。
就労移行を超えた先は一般就労になるため利用する際はどんな仕事をしたいのか自分の課題は何なのかを考えると良いと思います。ただどんな事をするにも無理をする事で後退することはあっても前進は出来ません。自分自身と向き合って就職を目指してください!

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